短距離男道ミサイル20発目
『母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ』
~キャンピングカーで巡る真冬の東北二十都市挨拶周りツアー♨いいか、お前ら事故るなよ、ぜったい事故るなよ!!編~ 鑑賞事業
原作 太宰治『人間失格』
脚本・演出 澤野正樹
出演 本田椋 加藤隆 小濱昭博
2016年夏、「R.U.R」で卸町の倉庫に壮大なる世界観を立ち上げ600人を動員、にわかに注目を集める劇団短距離男道ミサイル。余韻が残る中、5周年の次なる企てはキャンピングカーで冬の東北を共同生活をしながら巡回する、東北6県20都市弾丸ツアー。太宰治の遺書ともいえる『人間失格』を骨子に据えて語られる、劇団員の自伝的演劇。短距離男道ミサイル原点回帰の構成演劇。
「恥の多い生涯を送って来ました」という積年の後悔……人間、失格。もはや、自分たちは、完全に、人間でなくなりました。あとは芸術家(自称)という一種奇妙な動物として生きているだけで就職もしない、結婚もしない、しても家族を幸せにできるはずもない、ただただ暗澹たる日々を自暴自棄に生きているだけなのか。いや、違う。芸術にはその人生を賭すだけの価値がある。
震災直後、僕たち若手演劇人は、なにもできなかった。
震災後の仙台、そして日本を励ましたい、これからの復興に向け、自分たちに出来ることは何かないだろうか。でも、今まで演劇しかしてこなかった我々にできることは何かあるだろうか。そんな呼び掛けから2011年4月のC.T.T.sendai特別支演会への参加を機に結成された、新進気鋭の劇団です。
仙台・東北に根差した作品性を大切に、ストーリー性よりも各シーンの爆発力・瞬発力で勝負していく特異なスタイルにより生まれた作品群は、「テンションとエモーションにおいて世界レベル」と評され、仙台のみならず全国的にも高い評価を得ています(※)。総合演出である澤野正樹の優れた演出と、訓練されたミサイルたちによる「生」のパフォーマンスは、どのようなイベントであっても、高いコミュニケーション能力と即興的な対応力を発揮し、多くの観客を巻き込みます。様々な種類のアウトリーチ事業にも積極的に取り組み、幼児から高校生までを対象に実施されている文化庁の芸術家派遣事業でのプログラム実施や、「地底の森ミュージアム」とのコラボパフォーマンスなど多岐に渡る活動を展開しています。
※若手演出家コンクール2013(主催:文化庁/一般社団法人日本演出者協会)最終審会にて総合演出・澤野正樹が東北在住の演出家として初となる優秀賞を受賞。福岡国際コメディ演劇フェスティバルにて「コント部門特別賞」を受賞。
劇団短距離男道ミサイル 公式ウェブサイト